金沢プロムナード β
金沢・鎌倉の歴史遺産
【やくおうじ】
〔真言宗御室派・本尊薬師如来坐像〕
源範頼の菩提寺として建てられたとされていますが、大寧寺でも同じように伝承されており確たる史料は残っていません。朝晩6時に鐘が鳴り、地元では「やこうじ」と呼ばれています。★薬王寺と太寧寺の関係:この薬王寺は天文5年(1536年)に三療山薬王寺と改号されたものです。起こりは建久年間に創建された薬師寺であり、この建久年間に源範頼が瀬ケ崎に埋葬されたことから薬王寺が菩提寺であるという説があります。しかしこの薬師寺を正治年間に栄西が太寧寺と改号したことから太寧寺が範頼の菩提寺であるという説もあります。≪源頼朝の弟である源範頼がこのお寺の近くの瀬ケ崎(今の関東学院大学のあたり)に埋葬されたため彼の別荘であったとされています。もとは「薬師寺(やくしじ)」という名前でした。